日本アイスランド学会会報7号(1987)>BACK

目次

谷口幸男著「『王の鏡』(Konungsskuggsjá)にみられる北欧地誌と戦法」1

講演要旨

八亀五三男著「eigaとhafa」9

谷口幸男著「ベングトソン『赤毛のオルム』」10

彙報

1)日本アイスランド学会 1987年の活動

『日本アイスランド学会 公刊論集』第5号と『日本アイスランド学会会報』第6号が3月に発行(編集担当:谷口幸男、春田節子会員)。

第7回総会が慶應義塾大学日吉校舎藤山記念館で、1987年5月9日(土)10時より開催。出席者21名。早野会員を議長に、森田会長挨拶。事務局報告、会計報告があり、承認。人事として森田会長を再任、事務局は広島大学でもう1年間担当するが、次の事務局として候補地がほぼ内定をみていると報告。

次回総会は1988年5月に早稲田大学で開催と決まる。

総会に引き続き、同所で会員による次の公開講演会が開催された。

八亀五三男氏「eigaとhafa」

谷口幸男氏「ベングトソン『赤毛のオルム』」

講演会後開かれた懇親会では、一年ぶりに、新入会員をまじえ、歓をつくし、盛会であった。

1987年には北欧5カ国閣僚協議会の共同企画として、9月からひろく北欧の文化を紹介する展覧会、音楽会、映画界、講演会などが長期にわたり、東京を初めとする各地で開かれ、北欧の王室や政治家、文学者、音楽家など多数の文化人の我が国への来訪をみた。会員の中にも、大使館や各種展覧会への招待、各地への案内などでコンタクトをもたれた方が多かった。日本の国民にひろく北欧の文化を紹介してみせた大変有意義な催しであった。

会員研究活動

石川光庸

 「シーズレクのサガ84章-136章 ヴィーラントの物語」『ドイツ文学研究』報告32(1987年)

大塚光子

 『ギースリのサガ』(翻訳)(三省堂、1987年)

金子貞雄

 スヴァヴァ・ヤコブスドッティル「子供のための話」谷口幸男編『現代北欧文学18人集』(新潮社、1987年)

清水育男

 『スウェーデンの怪奇民話』(評論社、1987年)

菅原邦城

 「<フレイ神ゴジ>フラヴンケルのサガ」(改訳・その1)『大阪外国語大学学報』第73号(1987年)

 グウズベルグル・ベルグスソン「選ばれた女」谷口幸男編『現代北欧文学18人集』(新潮社、1987年)

 「アイスランド古譚『ノルナ=ゲストの話』大阪外国語大学口承文芸研究会『世界口承文芸研究』第8号(1988年)

 『スウェーデン語基礎1500語』Claes Garlen共編(大学書林、1987年)

谷口幸男

 『ゲルマンの民俗』(渓水射、1987年)

 編『現代北欧文学18人集』(新潮社、1987年)

 「第一回遣欧使節(1862)の見たドイツ像」『広島大学文学部紀要』第46巻(1987年)

 「北欧文学散歩」『聖教新聞』(1987年10月3日)

 「『現代北欧文学18人集』によせて」『毎日新聞』(1987年12月12日)

 「ドイツの小さい博物館について」講演「大正ロマンの会」(1987年4月4日)

 「音楽家の名前をめぐって」講演「ドイツリート研究会」(1987年7月5日)

 「北欧文学の風土」「新潮文芸講演会」(紀伊国屋ホール)(1987年11月13日)

早野勝巳

 「アンデルセンの時代:旅路と旅篭(中)」アンデルセン協会『アンデルセン研究』第6号(1987年)

 クラウス・リフビヤ「日曜日の庭での昼食」谷口幸男編『現代北欧文学18人集』(新潮社、1987年)

 ヴィリアム・ハイネセン「あらしの夜」谷口幸男編『現代北欧文学18人集』(新潮社、1987年)

 「デンマーク語のDeとdu:アンデルセンのケース」『慶應義塾大学言語文化研究所紀要』第19号(1987年)

春田節子

 'Chaucer and "Courtly Love"' (シンポジアム 'Chivalry in Medieval Literature and Life' 中世英語英文学会第3回全国大会 於早稲田大学(1987年11月29日)

福井信子

 ドリト・ヴィルムセン「夫婦」谷口幸男編『現代北欧文学18人集』(新潮社、1987年)

水野知昭

 「旅する客神ロキの神話:その(1)(2)」『日本大学工学部紀要 分類B 一般 教育編』28(1987年)

 「古北欧『異人による蛇神殺し』としてのバルドル神話」『口承文芸研究』第10号(1987年)

 「悪しき者なるかなベーオウルフ:異人と誤射伝説の周辺」『試論』第26集(1987年)

 「『バルドル神話劇』前編」『エポス』第10号(1987年)

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