日本アイスランド学会会報6号(1986)>BACK

目次

【会則】1

森田貞雄著「アイスランド語の辞書について」3

講演要旨

下宮忠雄著「アイスランド語と印欧語源」 4

尾崎和彦著「北欧神話の世界像:精神と自然」5

海外だより

早野勝巳著「コペンハーゲン」6

新刊書紹介

エーリック・ニレーン、ヤン・ペーデル・ラム共著 岡崎晋訳『ゴトランドの絵画石碑』彩 流社、1986年10月5日発行 235ページ 2,800円(谷口幸男)

熊野聡著『北欧初期社会の研究』未来社、1986年12月25日発行 444ページ 6,800円(谷口幸男)

谷口幸男、遠藤紀勝共著『ヴァイキングの世界』新潮社、1986年5月25日発行 128ページ 4,500円(春田節子)

彙報

1)日本アイスランド学会 1986年の活動

「日本アイスランド学会会報」第5号が3月に発行(編集担当:森田貞雄、飯島一泰、中村久夫、西田郁子、福井信子)。『公刊論集』は紀要の集まり悪く、次年度に持ち越し、今回は取りやめ。

第6回総会が早稲田大学文学部第三会議室において、5月17日(土)10時より開催。出席者16名。八亀会員を議長に、谷口会長挨拶。事務局報告(森田事務局長)、会計報告(福井理事)があり、承認。人事として新会長に森田貞雄氏を選出。事務局は広島大学で向こう2年間担当することに決まる(運営理事は谷口、春田)。前年より懸案であった会則の改正について、長時間、活発な論議があり、本会の性格を従来の(中世末までという)研究対象より広く、現代まで広げ、若い人々にも入りやすい、開かれた会にするという事務局試案を慎重審議の末、承認。新会則は会報第6号の冒頭に掲載。本会の名称も「日本アイスランド学会」(英語名Society for Icelandic Studies of Japan)と改称された。

次回総会は1987年5月に開催されることになった。森田会長による閉会の辞。総会に引き続き、同所で会員による次の公開講演会が開催された。

下宮忠雄氏「アイスランド語と印欧語源」

尾崎和彦氏「北欧神話の世界像:精神と自然」

講演会後開かれた懇親会では、新入会員をまじえ、自己紹介、近況報告などもあり、盛会であった。

会員研究活動

遠藤紀勝

 『ヴァイキングの世界』谷口幸男氏と共著(新潮社、1986年)

 『死者の書:古代エジプトの遺産・パピルス』矢島文夫氏と共著(社会思想社、1986年)

 『ヨーロッパの祭』(講談社文庫、1986年)

 「古代北欧世界のシンボル」『ウータン』1月号(学研)

大塚光子

 「固有名詞の《翻訳》について:古イースランド語から日本語へ」『相模英米文学』第6号(1986年)

熊野聡

 『北欧初期社会の研究』(未来社、1986年)

清水育男

 「北欧語における方向を示す女史について:'hit'と'dit'を中心に」IDUN 7(1986年)

菅原邦城

 「'Jag skulle vilja forsoka hinna skriva uppsatsen': 現代スウェーデン語動詞句《動詞+原形不定詞》に現れる動詞の候補について」IDUN 7(1986年)

谷口幸男

 「ヴィルヘルム・グリムの北欧研究について」『広島大学文学部紀要』15(1986年)

 『ヴァイキングの世界』遠藤紀勝氏と共著(新潮社、1986年)

 「ヴァイキング文化の見直し」『聖教新聞』(1986年5月24日)

 「西ドイツの博物館」連載8回 『中国新聞』(1986年5月25日〜9月3日)

 「ドイツのクリスマスについて」『ドイツリート研究会』講演(1986年12月7日)

春田節子

 'The Women in Beowulf' (POETICA 23 (1986))

 「『ベーオウルフ』におけるスピーチについて」(日本英文学会第58回大会 口頭発表)(1986年5月17日)

・水野知昭

 「神々の犠牲者としてのバルドル:『北欧マレビト考』への序章」『日本大学工学部紀要 分類B 一般 教育編』27(1986年)

 「悪しき者なるかなBeowulf:異人と誤射伝説の周辺」(日本中世英語英文学会 口頭発表)(1986年12月5日)

 

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