日本アイスランド研究会会報4(1984)>BACK<
目次
尾崎和彦著「初期ラグナレク神話論の基本的視座について」1
西田郁子著「『巫女の予言』とシャーマニズム」5
講演要旨
(1)早野勝巳著「北欧の命名法について」9
(2)牧野正憲著「1397年のカルマル連合会議に関する一考察:戴冠文書と連合文書を中心に」10
研究者プロフィール
八亀五三男著「ヨウン・ヘルガソン」11
彙報
1. 日本アイスランド研究会の1984年の活動
『日本アイスランド研究会 会員公刊論集』第3号と『日本アイスランド研究会会報』第2号[ママ]が3月に発行された(編集担当:早野勝巳・大塚光子・八亀五三男会員)。
第4回総会が慶應義塾大学日吉校舎新研1階会議室(横浜市港北区)において1984年5月11日(金)10時30分より催された。会長の挨拶のあと、出席者14名の自己紹介と近況報告がなされ、中島和男会員を議長に選出し、議事に入った。人事としては谷口幸男会員を再選し、新事務局員には森田貞雄、飯島一泰、福井信子、西田郁子、中村久夫の五会員を選出した(任期はいずれも1984年6月から1985年5月まで)。次回総会は1985年5月に開かれることとされた。
総会に引き続き、同所にて公開講演会が催され、早野勝巳会員が「北欧の命名法について」を、牧野正憲会員が「1397年のカルマル連合会議に関する一考察:戴冠文書と連合文書を中心に」を講演した。
2. 会員研究活動
会員各位よりこの一年間の研究活動について、以下の報告がありました。
・尾崎和彦
「中世北欧文化の背景」『明治大学教養論集』133(1980年3月)
「北欧的世界観の基底序説」『明治大学人文科学研究所年報』22(1980年3月)
「北欧精神史研究序説」『明治大学人文科学研究所年報』23(1981年3月)
「北欧的世界観の基底:エッダ・ミコの予言・を通して(1)」『明治大学人文科学研究所紀要』20(1981年3月)
「北欧的世界観の基底:エッダ・ミコの予言・を通して(2)」『明治大学人文科学研究所紀要』21(1982年3月)
「北欧的世界観の基底:エッダ・ミコの予言・を通して(3)」『明治大学教養論集』170(1984年3月)
・熊野聡
「ノルウェー初期『統一』王権の歴史的性格」『彦根論叢』224(1984年1月)
「ノルウェー初期『統一』王権の歴史的性格」『彦根論叢』225(1984年3月)
・谷口幸男
「北国の神話的世界」『週刊朝日百科世界の地理29:中・北ヨーロッパ』(1984年4月)
「叙事詩の翻訳」『言語』6(1984年6月)
「オラウス・マグヌス『北方民族誌』について」『広島大学文学部紀要』44(1984年12月)
「ドイツ民俗学研究会のこと」同学社『ラテルネ』51(1984年2月)
「欧州のバイキングブーム:ジョーヴィク・バイキングセンターのこと」『東京新聞』(1984年3月13日夕刊)
ベングトソン著『赤毛のオルム』(書評)『図書新聞』(1984年4月7日)
平凡社『大百科事典』1〜5巻『赤毛のエイリーク』などアイスランド文学関係8項目. 「アヒル」など民俗学関係など13項目(1984年11月)
小学館『日本大百科全書』1巻「アイスランド文学」など2項目(1984年11月)
「ミュンヘンの見所」『大正ロマンの会』講演(1984年11月)
・水野知昭
「古ゲルマンの楽園の原風景」『文化』47(1984年2月)
>BACK