日本アイスランド学会会報11号（1990）＞BACK＜
目次
1. Úlfar Bragason博士 'The Art of Dying: Three Death Scenes in Íslendinga saga' 1
2. 公開講演要旨
大塚光子著「ウィリアム・モリスとアイスランド」17
早野勝巳著「アイスランド再訪：写本と印刷本」19
3. 海外だより
阪西紀子著「第８回国際サガ会議に参加して」21
4. 国内だより
谷口幸男著「日本アイスランド教会発足」25
彙報
１）日本アイスランド学会 1991年の活動
『日本アイスランド学会会報』第10号および『日本アイスランド学会 会員公刊論集』第８号を発行（編集担当：清水育男、堀井祐介）。
第11回総会が慶應義塾大学日吉校舎、藤山記念館において、5月17日（金）午前10時30分より開催。出席者17名。議長に八亀会員を選出。菅原会長による開会挨拶の後、事務局からの報告と会計報告があり、これを承認。
議事に関しては、
1. 人事としは、会長に菅原、事務局に清水（育）、新谷会員を選出。同会長並びに同事務局は、来年度は固持したい旨を表明し、これを諒承した。
2. 学会10周年記念論集に向けて審議した結果、今回見送ることに決定した。「見送り」賛成13票-反対8評（委任状も含む）。
3. 例年通り、ニューズレター（４回）、会報、公刊論集を発行する。
4. ニューズレターに、アイスランドに関する新刊の要所を対象にブック・インフォメーションを掲載したい。
5. 公刊論集の発行携帯について若干の変更の提案がなされた（詳細は第１１回総会議事要録（４）を参照されたい）。
6. 会報・公刊論集の発送先として以下の２機関を追加した：
�々駑�国会図書館（２部送付）
��日本独文学会
7. 公刊論集編集について、会員は抜き刷りを事務局に送付する際、論集に収録されるべきか否かの意思表示を明記することを決定。意思表示なき場合は事務局の判断に委ねることとする。
以上のことを承認した。
菅原会長の挨拶の後、閉会。総会終了後、午後2時より会員による公開講演を開催した。
大塚光子氏「ウィリアム・モリスとアイスランド」
早野勝巳氏「アイスランド再訪：諸本と印刷を」
講演会終了後、懇親会が開かれ盛況であった。
更に、当学会編集による『サガ選集』（東海大学出版会）定価7270円）が５月17日に刊行された（1991年10月15日に第二刷）。
会員研究活動
・大塚光子
「めんどりのソーリルのサガ」（翻訳）日本アイスランド学会編訳『サガ選集』東京：東海大学出版会、1991.
・熊野聰
「用語解説」日本アイスランド学会編訳『サガ選集』東京：東海大学出版会、1991.
・清水育男
「日本におけるスウェーデン語研究・教育の現状」『わが国における外国語研究・教育の史的考察（下）：歴史と展望』大阪外国語大学、1990年
「スウェーデン語の形容詞比較級・最上級 sämre / sämst について」第10回日本アイスランド学会公開講演 口頭発表 於早稲田大学文学部 1990年5月16日
「ヴェストフィヨルド人アウズンの話」（翻訳）日本アイスランド学会編訳『サガ選集』東京：東海大学出版会、1991.
・清水誠
「ゲルマン語類型論の新しい展開：文法性の問題を中心に」『ドイツ語教育部会会報』35：40-47. 日本独文学会ドイツ語教育部会（1989.5.20）
「現代アイスランド文学作品集（１）」『ノルデン』第28号：27-65. ノルデン刊行会（1991）（Guðmundur Friðjónsson: Gamla heyið (1909); Halldór laxness: Lilja (1933); Svava Jakobsdóttir: Kona með spegil (1967)）
「北海ゲルマン語の性格：西フリジア語を中心に」北海道ドイツ文学会第34回研究発表会口頭発表 於北海道大学文学部（1991.12.21）。
"Friesischer Flirt und seine Folgen", in Husumer Nachrichten (1992).
・新井俊裕
「本学のデンマーク・スウェーデン語学科の発展について」『わが国における外国語研究・教育の史的考察（下）：歴史と展望』大阪外国語大学、1990年
・菅原邦城
「蛇舌グンラウグのサガ」（翻訳）及び「解説」日本アイスランド学会編訳『サガ選集』東京：東海大学出版会、1991.
「オラウス・マグヌス著 谷口幸男訳『北方民族文化誌・上』」（書評）『図書新聞』2063号（1991年7月27日）.
・谷口幸男
「アイスランドのハムレット」大阪学院大学 国際学論集第１巻第２号（1991.3）
"Rezeption der isländischen Literatur in Japan" 日本アイスランド学会『会報』10号（1991）.
「ルーン文字をたずねて」京都ドイツ語学研究会会報第５号（1991）
「グリーンランド人のサガ」翻訳 日本アイスランド学会編訳『サガ選集』東京：東海大学出版会、1991.
オラウス・マグヌス著『北方民族文化誌』上巻（翻訳） 東京：渓水社、1991.
「比較民俗の視点」『市政』全国市長会（1991.1-12） [(1)「絵馬と奉納画」(2)「地蔵と路傍の聖者柱像(3)「仏像と聖者の持物」(4)「遍路と巡礼」(5)「弘法清水と霊泉(6)「獅子と狛犬」(7)「弓矢の東西」(8)「占いの東西」(9)「紙芝居の東西」(10)「飛天と天使」(11)「お守りの東西」(12)「クリスマスツリーと門松」]
「ダブリンのヴァイキング」」『大阪大学国際学論集』第２巻第１号（1991）
「回想のアイスランド」『図書』岩波書店（1990.12）.
「オラウス・マグヌスの『北方民族誌』について」第54回広島独文学会口頭発表（1991.12.14）於広島大学総合科学部.
・中島和男
「アイスランド人の書」（翻訳）日本アイスランド学会編訳『サガ選集』東京：東海大学出版会、1991.
・西田郁子
「勇士殺しのアースムンドのサガ」（翻訳）日本アイスランド学会編訳『サガ選集』東京：東海大学出版会、1991.
・早野勝巳
『アンデルセンの時代』東京：東海大学出版会、1991.
「棒打たれのソルステインソンの話」（翻訳）日本アイスランド学会編訳『サガ選集』東京：東海大学出版会、1991.
「アンデルセン書誌（１）全集）」『アンデルセン研究』10号（1991）.
「新刊紹介『アンデルセン・アルマナク』」『アンデルセン研究』10号（1991）.
「特集＝本の博物誌 アザラシ皮の写本の残る国」『ユリイカ』（1991.8）.
「名作の中の子どもたち：マッチ売りの少女」『中学生文化新聞』（1991.12.1）.
"Hans Christian Andersen Research Situation in Japan"（The 1st Internatinoal H. C. Andersen Conference) Odense Univ. (30.Aug. 1991).
1991年2-3月 デンマーク、アイスランド、イタリア（アイスランドの写本研究およびアンデルセンの足跡を訪ねて）
1991年8-9月 デンマーク、英国（第１回国際アンデルセン会議出席）
・阪西紀子
「司教パールのサガ」（翻訳）日本アイスランド学会編訳『サガ選集』東京：東海大学出版会、1991.
・牧野正憲
「デンマーク小史9〜10」『季刊ダンマーク』12（1991春）〜13/14（1991秋）
・八亀五三男
「ハーコン善王のサガ」（翻訳）日本アイスランド学会編訳『サガ選集』東京：東海大学出版会、1991.
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