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2002年度 新刊書・献呈書紹介

 
水野知昭著『生と死の北欧神話』東京:松柏社、2002.
   
  石川光庸訳・著『古ザクセン語 ヘーリアント(救世主)』東京:大学書林、2002.

2001年度 新刊書・献呈書紹介

『北欧のことば』

Allan Karker, Birgitta Lindgren, Staale Loeland(アラン・カーカー,ビルギッタ・リンドグレン,ストーレ・レーラン)編『北欧のことば』 山下泰文、森信嘉、福井信子、吉田欣吾共訳 東京:東海大学出版会、2001年9月5 日. ix+278pp. 定価3000円

『アイスランドのサガ 中編集』

菅原邦城・早野勝巳・清水育男 (訳) 『アイスランドのサガ 中篇集』東京:東海大学出版会、2001年8 月20日 [ 双書・北欧1]. xiv+202pp. 3500円 

ウィリアム・モリス著『アイスランドへの旅』大塚光子訳 東京:晶文社、2001.

1871年アイスランドへの情熱はウィリアム・モリスをアイスランドへと運んだのです。

1911年に出版された原典は、ちょうど90年経った今年、初邦訳がなされました。

アイスランドの地名は日本語表記にはなかなか耐え得ないのですが、訳者が、原語の表記を連想させてくれつつ、意味をも適切に伝えてくれるカナ表記に腐心したあとが忍ばれます。この邦訳が、新しいアイスランド語表記の標準になれば、と期待を抱かせてもくれます。

アイスランドの文化的な実体を見事な筆致で描写する原著者の文体そのままに、素朴というよりは粗野な自然を鮮やかに伝えてくれます。(伊藤)

ソルザルソン・美也子著『風のよごれていない国 アイスランド』東京:同時代社、2001.

美也子さん(Miyakさん)は、アイスランドに留学したり、訪れてきた多くの日本人にとって、大切な人です。

牧師として働く彼女は、多くの人の世話をなさってきましたが、特にアイスランドを訪れる日本人が出会ってしまったり、引き起こしてしまった様々なトラブルを解決するためにいつもいろいろなところから声をかけられてしまうのです。

そんなMiyakoさんが、今日のアイスランドを日常の視点から見たまま、感じたままを描いて下さいました。中には昔の記憶から呼び戻されたようなものもあれば、今、毎日見ているそのままを記しているものもあります。アイスランド人の不思議な「生態」を、日本人が眺めてみるならば、まさにこのような本になるだろうことは、一度でもアイスランドを訪れた人ならばすぐに納得するでしょう。

また、まだ訪れたことのない人にとっては、まさにかっこうのアイスランド入門書、アイスランドへの興味を掻き立ててくれる素晴らしい案内書です。(伊藤)

 

 

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